子供のおやつには頭を悩ませる人も多いのではないでしょうか。
その対策の1つとして、ポップコーンはいかがでしょうか。
ポップコーンはいくつか方法がありますが、最近の温度調節がしっかりされる空焚き防止のついたガスコンロでは油を使わずにポップコーンを作ることもできます。油を使うと焦げ付き等もおこりにくくなりますが、脂分が増えてしまいますから。
さて、ポップコーンは基本的には穀物ですが、家庭で炒るものは種子そのものを使うため、オコメでいえば玄米にあたります。つまり、栄養が豊富だと考えることができます。
実際にトウモロコシの成分表示を調べてみましょう。文部科学省の食品成分データベースを見てみると、こんなことがわかります。(100グラムあたりの数値)
カロリー472kcal、たんぱく質10.2g、脂質22.8g、炭水化物59.6g、食物繊維9.1g、食塩1.4g。そのほかビタミン類もちゃんと含んでいます。水分は4gほどのようですね。
あれ? 意外と健康的な食べものじゃないかと思った人、正解です。しかもこれは通常のポップコーンとして調理されたものです。
つまり、油を使わないで調理可能な電子レンジやポップコーンメーカー、最近のガスレンジや……おそらくIHも可能かもしれません。これらの調理器具を使ったりしてオイルレスにすれば脂分の半分以上、塩分のほぼ全部がなくなります。
そうすると、100グラムあたりでカロリー400kcal前後でたんぱく質10g、脂質10g、炭水化物70g、食物繊維9.1g、食塩ゼロg前後という超優秀な食物が登場するのです。実際にポップコーン100グラムを食べるには100円前後の袋菓子で二つ以上を食べないといけないので、重量あたりで考えればかなりおなかにたまるといえます。
ポップコーンダイエットなどという方法が存在するのも納得といえます。また、お菓子として食べながらたんぱく質や繊維を補充できるというのはお年寄りにもよいのではないかと思いますね。
袋菓子のポップコーンも悪くはないですが、ここは自作を試してみましょう。
さて、スーパーや業務系のお店などで探せば100グラムあたり100円前後で買えるのではないでしょうか。今まで見て最安は220グラムで100円+税のダイソーでしたが、コストコのアメリカンな大入りやドンキホーテ、業務スーパーなども安価なようです。お店で探してみてください。
私は先日数年ぶりにムスメのためにポップコーンを作ろうとダイソーやスーパーをハシゴしたのですが、意外なほどに売り切れが多かったです。150グラム入りで100円以下で買えました。
まず、最近ネットで情報を見た電子レンジを試してみましたが、やりかたが悪いのか、豆の何分の一かがはじけないで残ってしまいました。フライパンなどで炒った場合は一割も残りませんので、電子レンジでやる方法は私には向いていないと感じました。
それでは、ポップコーンを実際に作ってみるとしましょう。なお、ポップコーンの膨張率は二十倍から三十倍ありますので、大さじ一つで300ccから400cc以上にもなります。大さじ二杯なら1リットル程度までふくらむ可能性がありますので、フライパンやお鍋は慣れるまでは自分のイメージよりも大きなものを用意するのが無難だと思います。
私はその昔、いろいろな味付けを試そうと大量に作ったとき、3リットル以上の鍋からあふれそうになるという驚きの体験をしたことがあります。調子に乗るとろくなことがないといういい教訓になりました。
おもむろにフライパンや鍋にポップコーンの豆を投入。心配な人は油を入れるとよいでしょう。豆を大さじ二~三杯程度に油大さじ一杯程度が目安のようですが、最近の空焚き防止のついてるガスレンジ等であれば油がなくてもしっかり振ってあげれば問題なくできると思います。少なくとも私のところではできています。
私は点火後は火加減も調節せず、ときどきフライパンを振ってしばらく待ちます。いい加減ですね。でも、それでたいていちゃんとできます。はじけ始めたらこまめに振って中身が混ざるようにします。はじけたものとはじけていない豆は比重が違うので混ぜれば勝手にはじけたものが上になっていくはず。
しばらくはじけるのを待ち、はじけ終わったら火をとめ、しばし待ちます。しばらくの間は火をとめてからもはじける可能性があるためです。
ホットプレートでは250度から180度のようです。250度の場合は、はじけ始めたら温度を下げないと焦げてしまうようです。
味付けについてはジッパーつきのビニール袋を使うとよいかと思います。大き目のものにポップコーンを入れ、そこにスパイスを入れます。まずは塩がよいでしょう。
なお、味付けのときには油を使っていないことが弱点になります。スパイスや塩の粒がポップコーンになじみづらいのです。特に顆粒状のシーズニングなどはあらかじめすりつぶすなどして、微粉末にしておくと比較的なじみやすいと思います。
ポイントはポップコーンをたくさん入れすぎないことと、空気を多めに入れて閉じるとフリフリしやすく、味をなじませやすくなります。
スパイスというかシーズニングというか味付けには以下のようなものが意外と手軽に使えますので、よろしければお試しください。
①塩。基本ですね。
②塩コショーなどのテーブル調味料系一般。
③コンソメ。ふつーに粉末のコンソメを小さじ半分から一杯くらい。
④コンソメ+カレーパウダー。カレー味。
⑤粉末和風だしや青のり等。和風味。これもよいですよ。
⑥こぶ茶などの粉末飲料は一般的に使えるようです。
え? キャラメルポップコーンは? そんなオサレなもの、中年のお父さんは作りません。シンプルイズベスト。うん。きっと。(実際には面倒なのと、洗い物を減らすためには粉末で汚れを増やさずにすぐに作れるもの、という考えです)
こんな感じで、ポップコーンを週に二回程度組み込むとおやつの費用も結構減ると思いますよ。湿気対策は必要ですが、作り置きしやすく、食べる直前に味付けをすることで飽きを防ぐことも可能かと思います。
なお、今回はムスメ氏のためということで味付けはナシ。私も味付けなしを食べてみましたが、意外と甘みがあって香ばしいので、これはこれで悪くないかな、と。ただ、やはり飽きやすいと思うので途中で塩をかけるのもよさそうですね。
あ、歯がある程度生えそろっていないと窒息等の危険性が高まると思われますので要注意。このあたりは(幼児 ポップコーン)などのキーワードで検索してみてください。
まあ、小さい子供の食事にはだれかが付き添いますよね? ね?