無線LANが以前に比べて遅い。と思った人が多いかと思います。無線LANはなぜ遅くなるんでしょうか?
(初心者向けITまとめ)
今回から何回か、初心者向けのIT情報をまとめてみます。
無線LANの特長
まず第一に無線LANは複数の機器が繋がっているため。複数の機器の接続を維持しなければなりません。
ですから、無線LANルーターなどには。最大接続数同時接続数などが決まっています。つまり、これらの数字を超えた機器を接続しようとする場合に不具合が出る可能性があります。
通信方式の違いがある!
それから有線の場合は全二重と言われる通信方式ですが、無線の場合は半二重と呼ばれる方式になります。全二重は送受信の通信を同時にできますが、半二重の場合は、通信を送信、受信と交互にするため、二倍の時間がかかります。
無線LANの833Mbpsと有線の1Gbps(1000Mbps)は数字以上の違いがあるのです。

電波の干渉も考えられる!
ほかにも、無線の場合は、ほかの電子機器、例えば電子レンジなど電波の干渉があると思ったようなスピードが出ない場合がよくあります。
このため、無線LANの場合は実際のスピードはかなり遅くなると思ってよいでしょう。
無線LANを遅くする他の原因
無線LANルーターをアクセスポイントにする場合、ケーブルをルーターのコネクタに接続しますが、安い無線LANルーターなどではこのコネクターが非常に遅い(筆者の環境では100Mbps)場合があります。
この場合は結果として。無線LANルーターの無線自体速度が速くても有線速度に引っ張られて、結果として遅くなってしまいます。
簡単にまとめておきますね。
有線LAN | 無線LAN | |
通信方式 | 全二重 | 半二重 |
送受信の同時 | 両方同時が可能 | 送受信同時は不可能 |
最大接続数 | 意識する必要なし | かなり重要 |
同時接続(通信)数 | あまり意識する必要なし | とても重要 |
盗聴の可能性 | 低い | 高い |
安定性(電波干渉など) | 〇 | × |
利便性 | × | 〇 |
機材等 | ケーブルでの接続が必要 | アクセスポイント等のみ |
費用 | 高額になりがち | 比較的安価 |
まとめ
このように見ていくと、 企業などで有線LANが重視して設置されている理由ががよく分かります。
一方で無線LANをよく使う企業さんもたくさんあります。これはこのように機能が非常に対照的で使い分けることができるからです。
有線では物理的にケーブルを接続しなければならないため、セキュリティは比較的高いです。しかし、無線LANの場合はパスワード等がわかっている場合、簡単に接続できてしまってね。セキュリティに問題が発生しやすいです。
このため、企業で使うルーターなどにはそれなりの性能、機能があるものをお勧めします。
おまけのアドバイス
可能であれば、ゲスト用のネットワークが設定できるものを選びましょう。そうすれば。従業員やゲストさんがきた時に簡単に接続できる一方で社内ネットワークと切り離すことができるため、セキュリティを保ちやすくなります。
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