革新的なモキ式炭化器のメリットと特徴

モキ製作所が開発した革新的な炭化システム!

木炭製造の常識を覆す、環境に優しく効率的な新方式


木炭づくりの原点と課題

木炭は、可燃物を酸素の少ない環境で加熱し、炭素を残す「乾留」によって作られます。古くは密閉した炭焼窯で数日かけて行われ、火の管理や冷却も含め多くの手間がかかるものでした。


モキ式無煙炭化器の革新

この長時間作業を、わずか1〜2時間で完了できるようにしたのが、モキ式炭化器です。煙がほとんど出ず、電力も不要。野外でも簡単に使える優れた構造が特徴です。


構造と原理

🔻 逆円錐型の本体

熱を反射・集中させ、高温を生み出します。また、酸素の流入を抑え、素材が燃えずに炭化されやすい構造です。

🔁 一次燃焼と二次燃焼の分離

内部では木材が加熱され、燃焼ガス(可燃性ガス)を発生。そのガスが上昇して上部で空気と混ざり、**完全燃焼(無煙燃焼)**します。

💨 自然通風による燃焼維持

高温外壁により煙突効果が生まれ、ファンなしでも空気が下から引き込まれます。電源も駆動部も不要です。

💧 水蒸気の役割

加熱中に出る大量の水蒸気が酸素を遮断し、素材が燃えて灰になるのを防ぎます。これが短時間かつ安定した炭化を支えています。
※これは燃焼で発生する水蒸気であって、乾燥が十分でない木材等では水分が多すぎて燃焼温度が低下してしまい、煙が出たり炭化に時間がかかったりします。


モキ式炭化器のメリット

煙が少なく環境に優しい
可燃ガスを再燃焼する構造で、煙や臭いを大幅に削減。

燃料追加が不要
炭化材そのものがガスを発生させ、燃焼を自己維持。

電源不要、初心者でも使いやすい
自然通風式で、持ち運びや設置も簡単。

火災リスクが少ない
金属内で燃焼し、火の粉が飛びにくく安全性が高い。

消火が簡単
水や火消し蓋で手早く処理可能。水使用量も最小限。


小型モデルと応用展開

当プロジェクトでは、可搬・分解可能な130Lクラスの小型モデルを独自開発。さらに、竹炭を使った導電性材料の電子工作への応用も進めています。

2025年の春先には、農業者による圃場整備などの際の火事がいくつかありましたが、こういった炭化器の利用により火事の可能性を減らせるのではないかと考えております。


資源循環と地域の未来へ

放置竹林や伐採木を「ゴミ」にせず、再資源化するこの技術は、里山保全・環境教育・障害者就労支援・技術教育といった幅広い分野に貢献できます。


✨ 最後に

モキ式炭化器は、「燃やす」のではなく「炭に変える」ための知恵です。
この小さな装置が、未来の資源循環や新しい学びの場をつくります。
なお、当事務所ではこの素晴らしい技術を開発したモキ製作所にリスペクトを表明します。オリジナルの性能は保障付きです。
もちろん、当事務所の炭化器には独自の工夫があります。モキ式の原理を応用した炭化器はいくつかありますので、いろいろ比較してみると面白いかもしれません。
ただし、2025年現在、システムとして成立しているのはオリジナルのモキ製作所のみです。当事務所でもシステムとして成立できるよう努力して参ります。

興味のある方は、ぜひクラウドファンディングページもご覧ください!
(この記事作成時点ではまだ公開されておりませんが、6月中旬から6月末の支援募集を予定しています。炭化器、電子工作などで検索してみてください。)

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