PCの選び方や保有台数の目安

仕事で使う場合、特に高価になりがちな機材の1つが業務用PCです。いろいろなパターンが考えられますが、主なものを書き出してみますね。

PCやワークステーションの形式等が指定されている場合

まず、使うソフトや機器でPCやワークステーションの形式等が指定されている場合は選択の余地はありません。指定されているものを選びましょう。中には機器メーカーによるインストールや設定が必須な場合もありますので、注意が必要です。

使用するGPUが指定されている場合

ソフトによってはプロ用のGPUが指定されており、それでないと保証やサポートがない場合があります。この場合、通常はそれに従いましょう。

複数台を運用する場合、二台目以降には安価な一般用のGPUを使うことも考えられます。これは同一メーカーのGPUであれば一般的には動作するからです。これでグラフィックカードの値段が半分になったりします。

ただし、一般用のものを使う場合はネットなどですでに先行使用している人や会社があるか、またはメーカーに保証ができないだけで理論上動作するのか、などを確認しましょう。

それから、PC等は基本的には新品を購入するのがよい商品です。なぜなら、数年で新品に対しての相対的性能が大きく低下してしまうからです。だいたい一年から二年ごとに性能は向上しますし、三年から五年ごとに新しい技術や規格が導入されます。

また、新品は延長保証など数年にわたる保証を適用できますが、中古品は数か月の保証しかありません。ですから、中古を購入する場合は用途を限定して、性能や期待できる利用期間をよく考えて選択しましょう。

目安としては現行品と同じグレード等か、三年落ち程度のメーカー等の再整備品で、少なくとも価格が新品の半分以下、できれば三分の一程度のものを選びたいところです。

以下に2022年現在での基本的なPCスペックを掲載しておきますね。本当はこの上に「とても重い作業」を入れる必要があるかもしれませんが、それらを選ぶ会社はそれなりにオカネや人材があると思いますので、このサイトを参考にする必要などないかと思います(笑)。

もっとも、この上のとても重い作業ではメモリとグラフィックメモリを2倍にし、さらに上の超重い作業ではさらに5割増しから2倍、と考えておけばなんとかなるのではないでしょうか。

CADなどで重い作業をする場合 複数部品のアセンブリや複雑形状など

CPU 6コア12スレッド以上

メモリ 16GB以上

SSD 500GB以上

HDD 1TB以上

グラフィックメモリ 4GB以上

CADなどで軽い作業をする場合 ビュアーや測定メインの場合

CPU 4コア4スレッド以上

メモリ 16GB以上

SSD 240GB以上

グラフィックメモリ 2GB以上

事務などで作業をする場合 メールやオフィスソフトメインの場合

CPU 4コア4スレッド以上

メモリ 8GB以上

SSD 120GB以上

複数人で業務ソフトを利用していく場合、新しいPC等を導入した場合は古いPCはより負荷の少ない業務に用に回すようにしましょう。こうすれば、メインのマシンが故障した場合など、古いPC等を活用することにより乗り切れる可能性があるからです。

そのため、古いPCではソフトをアンインストールしないのがオススメです。ライセンスの問題から複数PCでのの起動はできないのが当たり前ですが、起動できないだけであればアンインストールする必要はありません。

こうして負荷の高い作業ではメインPC、負荷の少ない作業では旧PCを使うようにしていくと、そのうち余りが出てきますね。余りは一台程度であれば予備として取っておきましょう。故障したときには役に立ちますし、必要に応じてプレゼン用、会議用などと応用がききます。

ところで、外部に持ち出せるPC、つまりノートPCなども一つはあると便利です。たとえばプレゼンテーションや会議や打ち合わせでのメモ取りなどいろいろ使えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA