CAD作業を早くする④ 3Dマウスやソフトウエア

3D-CADの世界では昔から操作に特殊なデバイスを使うことがありました。いわゆる3Dマウスと呼ばれるものがその一つです。昔はダイヤルが6個ついていたりするものがありましたが、最近ではダイヤルは減ってショートカットボタンが多いものが増えているようです。

現在では3Dconnexion社のものが有名ですね。特に高級機種では視点移動に専用のボタンがあるなど、カスタマイズしない部分でも操作しやすく考えられているのは立派ですが、個人や中小企業ではお値段が気になるところですね。ただし、特にオペレータの負担を減らしたいなら考えるのもアリでしょう。

ただし、ボタン数の少ないものはコストパフォーマンスでは弱いと思います。信頼性が高いのはよいですが、特に通常型のマウスは消耗品でもありますので、比較的安価なものを使い捨てにしていくのも一つの選択です。

なお、昔加藤は自腹の5ボタントラックボールをボタン周辺の摩耗を修理しながら、勤め先でCAD/CAM作業で使っていました。ボタンのスイッチがしっかりしていれば長く使えることも多いですよ。摩耗したボタンのアタリ部分を瞬間接着剤等で減った高さを補充してやると復活するマウスもあります。ただし、分解、組み立てができないといけないですが……。保証期間が終わってしまったデバイスが調子悪くなったら、試しに分解してみると修理できることもあります。

比較的多いのが、スイッチの故障(高耐久型のスイッチではあまり起こりません)、スクロールホイールの稼働軸周辺への繊維や脂分、粉塵等の付着などですね。ですから、ちょっと掃除しただけで改善することもあります。高価なマウスであれば、ハンダ付けができるならスイッチの交換も理論上は可能です。

一方で最近はクリエイターやオフィス向けのダイヤルデバイスがあり、これらをCAD操作に使うことも可能です。

そのひとつがマイクロソフトのSurface Dialで、これが出てから一気に広まりましたね。さすがマイクロソフト、商売が上手です。これに追従するようなものもあれば、以前から存在するものもあります。

ロジクールではキーボードに搭載しているものがあり、これは使いやすそうです。ASUSでもノートPCにASUS Dialの搭載を始めました。今後はモバイルCAD端末ではこういった機能の搭載が一つの流れになるかもしれませんね。

XP-PenやBitTradeOneのものが値段のわりに当てショートカットが多くコストバフォーマンスがよさそうですが、この手のダイヤル操作機器は現在発展途上ですので、今後も注目していくとよさそうです。

また、ちょっと変わった選択としてゲームパッドやゲーミング用の特殊なキーボードを使うのも一つの方法です。ゲーミング用のキーボードやコントロールパッドはマクロ機能を持ち、文字列が入力できるものを選択できるだけでなく、ソフトウエアにより実現することも可能です。

また、マクロ機能がない製品についてはソフトウエアを使って文字列入力当等が可能になりますので、フリーソフト等の導入が可能ならば調べてみるとよいでしょう。

私加藤も現在検討中ですが、まだトラックボールのボタン割り当てなども十分にできていないのと、まだ開業前で仕事も来ていないので、導入は少々先になりそうです。

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